ワックス塗布の方法とポイント
■ワックスを塗布する前に
○床をきれいにする
ワックスを塗布する前に床の掃除をしなくては。当たり前ですね(笑)。
床用の専用洗浄剤で汚れをきれいに落としましょう。洗浄剤の注意書きをよく読んで正しく使ってください。洗浄液が濃すぎると既存のワックスが痛んでしまいます。
そして硬絞りした雑巾でしっかり拭き取る事。アルカリ系の洗剤が残っているとあとからかけるワックスが定着しません。
仕上げにもう一度、掃除機等でゴミをしっかり取り除きます。さもないとワックスで封じ込めてしまう結果になります。
綺麗に塗れれば塗れるほど、目立ってしまうので要注意です。
この時点で髪の毛が落ちないよう頭をカバーします。帽子、タオル、シャワーキャップ、、、何でもOK。
私たち業者の場合、タオルが一般的でしょうか。そしてズボンのスソもソックスの中にたくし込んでおきます。(塗ったワックスをスソで擦ったりしないよう。また体毛が落ちないよう)
ワックスの塗布は雨や極端に寒い時は避けたほうが良いでしょう。ムラになったり白化の原因になりやすいからです。
またお天気が良過ぎるのも注意が必要です(特に夏場)。南向きの部屋に陽が差すと床の温度が上がり、夏場などは塗ったワックスが瞬時に乾いてしまいます。すると、塗り跡が出たり塗りムラが出ます。
後で書きますが、天気の良い日の陽が差す南向きの部屋は午前中に仕上げるか陽が差し込まないように窓に養生をする段取りが必要です。
○塗る順番を考える
どこから塗り始めてどこで終わるのか、事前に考えておく必要があります。順番を間違えると家族が帰ってきても部屋に入れなく困った事に。また、塗っている自分の逃げ場がなくなる事も・・・。じつはこれは意外とよくある事なんです。(私だけ?笑)
実はこの順番は逃げ場の事だけでなく、フローリングの板目の方向や見切り板の有無など複雑なのですが。
ワックスを塗る場合、一部屋とか廊下とか、塗る範囲を一気に塗ってしまう必要があります。部屋の途中まで塗って一休み・・する人はいないと思いますが途中で間が空くとそこが塗りムラになります。
そこで必要になるのが見切りテープです。
解り易い説明をしますと・・・
あなたのお家のお部屋と廊下の間(ドアがある部分)はフローリング材で一繋がりになっていますか?凸型に板(見切り板と言います)がついていれば部屋と廊下の境界ははっきりするので問題ないのですが、一繋がりですと少しやっかいです。
廊下の一番奥に部屋のドアがあり部屋から続けて廊下を塗れるなら問題ないかもしれませんが、全ての部屋がそういう造りになっている事はまず無いでしょう。部屋の出口あたりで一旦止めて、廊下を奥から塗ってくるとその間に部屋のワックスは乾き始めますのでドアの付近でムラが出来てしまいます。
そうした場合に必要なのが見切りテープと言うものです。


実際に見切りテープを貼った写真です。
上のように板目が順目の場合は丁度板の溝の部分で切ります。このテープの部分迄ワックスを塗ると切れ目が溝の部分で直線でできますから継ぎ目はわかりません。
下のように板に逆らわなくてはならない場合も結構あります。どちらの場合もドアを閉めた場合、ドアの下になる部分で見切ってあることにご注目!下のような場合、ドアを閉めると継ぎ目は見えなくなります。開けた場合も1本の直線ですのでほとんど目立たないのです。


状況は違いますが見切りテープで切って、半分ワックスを塗って乾かした写真です。
この写真の場合は部屋にダブルベッドがあり、先にベッド下の部分にワックスを塗る必要がある為、一旦ベッドを移動して(写真の左にチラッと見えますね)見切りテープを貼り、ベッド下になる部分にワックスを塗りました。
この後ベッドを元の位置(ワックスを塗ってある部分)に戻し、残り全体を塗ります。
この写真でも、ワックスを塗る前と塗った後にどれほどの違いがあるのか良く判りますね。(向こうの壁にある窓の映り込みがまったく違います。)

見切り板がある場合↑
見切り板の上を塗るか塗らないかは好みですね。塗った方が見栄えはしますが、通常、業者は塗らないことが多いです。
普段の生活の中で擦れることが多く、すぐにワックスが痛んで見栄えが悪くなってしまうからですね。
■見切りテープの詳しい使い方
見切り用のテープとは「マスキングテープ」と呼ばれる紙のテープです。ホームセンターなどの塗料のコーナー等に行けば置いてあります。サイズ(テープ幅)が色々ありますがお勧めなのは18ミリ幅。それ以上太いと粘着力の関係でワックスの上に貼った場合、ワックスが一緒に剥がれてしまいやすくなります。細いと、せっかく見切ってあるのにワックスがはみだしてしまったり、、。値段も様々ですができればあまり安すぎない方が良いでしょうね。
このテープ添いにワックスをかけていくわけです。テープの上に少々はみだしてもテープを剥がせばきれいな直線が残るわけですね。
板に添って真っ直ぐにテープを貼りワックスを掛けます。ワックスを塗り終わったらすぐテープを剥がします。距離が長い場合は新聞紙など要らない紙を棒状に丸め、それに巻き取るように剥していくとあちこちベタベタくっついたりしないで処分も簡単です。
ワックスを2度塗りする場合も必ず一度剥がしましょう。乾いてからではワックスが一緒に剥がれたりうまくいきません。
1度目のワックスが乾いたら再び同じようにテープを貼り、2度目を掛けて、またすぐ剥がし乾かします。
次に逆(塗っていない側)を塗るわけですが、この時は当然塗った線に沿って今までの逆側に(ワックスを塗った側に)テープを貼って行くようになります。先に塗ったワックスが充分乾いてから貼って下さい。さもないとテープと一緒にワックスが剥がれてしまいとんでもないことになってしまいます。
乾きが心配な場合はテープを貼ろうとする部分にドライヤー等の熱風を当てて強制的に乾かすこともあります。
気温など条件にもよりますが一般的に自然乾燥だとワックスの表面は数時間あれば歩ける程度には乾きますが温度が低いほど乾くのに時間が必要になります。2〜3度の気温だと24時間経っても乾かないこともあります。
さらに、ワックスの中まで乾いてしまうには3〜4日から1週間以上必要と言われます。。
塗った後はしばらく無理な力をかけないほうが良いですね。
我々業者の使うプロ用の物には「速乾性」のワックスが多くあります。作業性の必要からですね。さらに専用の扇風機で風を送り強制的に乾かします。
ご家庭で塗布した場合は窓を少し開けて風が抜けるようにすると速く乾きます。締め切ってエアコンを使うのが最強の方法ですが風が直接床に吹き付けないよう注意して下さい。
見切りテープの使い方もわかりました。いよいよ実際のワックスの塗り方と塗るための道具の説明です。
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